苦しんでいた時は、全身を痙攣させ、両手足の平を、外側に向けていたけれど、病院で注射などの治療を受けてからは、少し落ち着いて、痙攣も治まり、突っ張っていた手足も、曲がるようになりました。
そして、まるで眠っているかのように、カエルらしいまるいポーズで、手足も曲げ、手の平・足の平も、ちゃんと内向きに、地に着いた状態で、息を引き取りました。
まるで、生きて、眠っているかのような、きれいななきがらだったので、毎日、何度もタオルを開いては、いつものように、頭を撫でて、”手放したくない、別れたくない”、とダダをこね、思っていましたが、”そういうわけにもいかない”事も、わかっていました。
今はきれいななきがらであっても、きれいなうちに、お別れをしなくてはいけません。
あるとき、ふっと、あることを思いついて、材料を、amazonで、注文しました。
こちらです。
「ヒキさんの形を、石膏にして残そう!」と、思ったのです。
執念です。
こちらが、型を取るための材料、その名も「かたとって」です。
このように、”野菜”のような、立体のものも、型が取れるというので、こちらでもって、「ヒキさんの立体像を残そう!」と、奮い立ちました。
他に用意するのは、段ボール箱です。
今回の材料を含め、ネットで買い物をすることが多いので、山ほどあります。(家人泣かせ)
そして、発砲スチロール。
立体モチーフの場合、「合わせ型」で作るため、2種の型が必要です。
その2種の型を、ずれないで合わせる為に、埋め込んで凹凸を取る為、
そして、取りたい型に直接当てて、石膏を流し込む穴を確保する為にも、必要なのでした。
型から、石膏(像)を、キレイに取る為には、”カリ石鹸水”が必要、と、石膏の説明書にありました。
カリ石鹸(水)……って、何?
とりあえず、ネットで調べると、無添加石鹸?の一種のようなので、該当しそうなものを、買って来ました。
これで、いいんでしょうか……?
開けました。
後ほど、普通に、洗顔などに、使えそうな普通の石鹸です。
という訳で、作業に入ります。
説明書にあるように、「かたとって」を250g。
そして、水を、1000cc。
それを、「かたとって」のほうに、水を少しづつ加えながら、泡だて器で、泡の立たないように、ゆっくり混ぜていきます。
ダマが消えるように、ぐいぐい混ぜていたら、急速に固まりだしたので、ヤバイッ!と焦りつつ、
用意したダンボールに流し込んで、ヒキさんを背中向きにして、半分沈め、さらに、追加分を大急ぎで作って、全身が隠れるように、流し込みました。
石膏を流し込むための、穴となる、発砲スチロールが、緩んで倒れないよう、素地が固まるまで、割と長い時間、指で持って押さえていました。
そうやって、やっと寒天状に、固まったこと頃には、
手ェ、痒ッ!!!
両手が真っ赤に腫れて、すごく痒くなってきたので、あわてて、アレロック(抗ヒスタミン剤)を、飲みました。(アレルギー体質なので、処方してもらっています)。
「かたとって」の成分は、私にとってアレルゲンが、何か含まれていたようです。(蕁麻疹とかにならず、間に合ったようで、よかったです)。
ともあれ、型を取ることは、できました。
(一応)。
(出来たはず・汗)。
次は、いよいよ、石膏です。
続く。
普段、遊びで作っている紙細工はともかく、石膏像なんて、高校の美術の時間でもやったかどうか……。まさに、「大人の工作時間」でした。
愛です、愛!